相双地域で実際に就農した方や先輩就農者にインタビューしてみました。農業経験がまったく無かった若い力も続々と活躍しています。
2019年春に就農。子どもと私の笑顔が増えた!
花井由貴さま
「これだ、私もやってみよう!」。テレビで、トマト栽培と子育てを両立している女性の活躍を目の当たりにし、就農を決心した花井さん。現在はカスミソウ栽培に携わりながら、3人の子どもを育てています。これまで村外で会社勤めをしていましたが、子どもが熱を出す度に周囲に気を使って仕事を調整し、何とか育児と仕事を両立させてきたといいます。「会社勤めをしていた時より、自由に時間が使えているので、以前より子どもとしっかり向きあえていると思います。自分に少し余裕を持つことができるようになりました」。子どもたちも飯舘村に移住し、農業を始めてからの方が楽しそうに生活していると語ります。
2019年3月に就農した花井さん。カスミソウ栽培を選んだ理由は、花が好きだったことに加え、同村がカスミソウの産地化を目指しており研修や出荷体制が整っていたから。「村の人がみんなあたたかくて、分からないことを聞きに行けばしっかり教えてくれます。いつも気にかけてくれてもいて、とても感謝しています」。
現在、ご主人はお仕事を持ちながらも積極的に農業を手伝ってくれており、子どもたちもお手伝いをしてくれているとのこと。花が蕾を持ち、蕾が膨らみ、毎日変化していくのを見るのが一番のやりがい。初めてのことの連続ですが、村の人や家族の支えがあるから、不安より充実感が勝るといいます。
今後の目標は、まずは8月の出荷を無事に終えること。そして将来、少しずつ規模を増やし、花農家で生活の基盤を整え、子ども3人を大学まで行かせることです。「山に囲まれて毎日時間がのんびり流れている。農作業は忙しいけれど、時間の使い方は自分次第。誰に気を使わなくても良い。やりがいも大きく、就農して良かったと思います」。会社勤めをやめ、移住、就農した花井さん。やりがいと充実感で満ち溢れ、笑顔が輝いていました。